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研修レポート 2025

TRAINING

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  一般研修Ⅰ

一般研修Ⅰ『ソーシャルワーカーの理想を諦めない!ーあなたは自分の内に「本当の輝き、強さ、力」があることを知っているか?ー』令和7年9月6日(土)午後、エスティーム教育研究所代表 川村隆彦氏を講師にお招きし、一般研修Ⅰ『ソーシャルワーカーの理想を諦めない!ーあなたは自分の内に「本当の輝き、強さ、力」があることを知っているか?ー』が開催されました。今回は対面での研修で、20名が参加しました。

研修は体験型の内容で、「『現実』と書かれた木の板を2人1組で瓦割りのように割る」、「輪になってバトンをパスしながらタイム更新を目指す」、「人生を表現したタワーを作る」、「自分が人生で一番輝いていた瞬間を語る」など、思いがけずユニークなものでした。

斬新な内容に、はじめは「なぜこのようなことをするのだろう?」と疑問を持ちましたが、研修の後半には、周囲の人との心の距離が縮まり、心が軽くなったような気がしました。今回行ったワークに共通していたのは、どれも一人では成り立たず、達成できないことだということです。他者からの肯定的な関わりを通じて、自分の可能性や力を信じられるようになる、という言葉が強く印象に残りました。また、それぞれが人生で輝く瞬間を持っており、基盤にしているものがあって今ここにいるのだということを再認識しました。業務の中でクライエントと向き合うときも、また、日々の生活の中で自分自身と向き合うときも、このような視点は忘れずにいたいと思いました。

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普段の生活では、時に「一人でやってしまった方が楽だ」と思い、人と協力することを避けてしまうこともあると感じます。しかし、ひとは一人では生きていけません。例え遠回りでも、他者との関わりやコミュニケーションを大切にしていきたいと改めて感じました。
笑顔あふれる、温かく、ひととの繋がりの大切さを考えさせられる研修となりました。今回ご講義いただきました川村先生、本当にありがとうございました。

文責 広報部会 和野真鈴

  第13回ソーシャルワーカーデー記念、第21回ソーシャルワーク三団体合同研修

令和7年7月12日(土)にアイーナにて第13回ソーシャルワーカーデー記念、第21回ソーシャルワーク三団体合同研修が行われました。
今回のテーマは「社会的孤立を考えよう~誰ひとり取り残されない社会の為に私たちができること~」。講師は、神奈川県座間市・福祉部参事兼地域福祉課長 林 星一 さんでした。

近年、少子高齢化や家族形態の変容、またコロナ禍による生活様式の変化などにより「社会的孤立」がより一層深刻な問題となっています。林さんの報告によると、同市では、
一般的な縦割りの行政サービスではなく、横のつながりを意識した「断らない相談支援」を実践しているとの事(林さんの資料の中にあった行政窓口写真には、“断らない相談支援”と明示された案内板がありました!!)。庁内では、「みんなが相談員」と題して研修会を行い、「どうしたらよいかわからない」という市民の声をアセスメントして支援を届ける包括的支援体制を整備しているそうです。たとえ、お国で決まった法改正であったとしても、それを実施する自治体によって、取り組み方が様々である事をあらためて知ることが出来たと思います。

また、私が刮目させられたのは、支援の中で、「社会資源は必ずしも福祉のために活用される目的で存在しているわけではない」という気づきを得たという林さんの表現でした。それは至極当たり前のことですが、ともすると福祉関係者は、協力的でない事業者さん等に対して、「理解がない」とシャッターを下ろしがちではないでしょうか。一般企業であれば、利益を上げることが第一優先になっていて当たり前です。「協同・連携を軸とした支援体制を作る際には、お互いの事業、立場を良く理解しながら、関係を構築する必要がある」という林さんの言葉は、非常に重みのあるものだったと思います。自治体の先進的な取り組みを知ることが出来て、今後のソーシャルアクションに繋がる研修でした。そして、その後のグループワークも各グループとも熱いディスカッションが交わされていました。分野や領域が違っても、根底に流れるソーシャルワークの源流は同じである事を再認識できた研修会でした。来年の開催が今から楽しみです。

文責:副会長兼広報部会長 佐々木 章

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